一輪

寂しいと思ったら折れてしまいそう
大輪の花を支える細い茎

常にバランスをとらないといけないのは
育ちながらこの姿になった宿命

綺麗だと思われるため?
そんなこと別に気にもしない
誰かに振り向いてもらうため?
それも違う

すべては

生きるため
生きて自分を保つため

それ以上の望みなど持ちもしなかった

美しいというのは他人の評価であって
私の喜びではけしてない

散り際に浮かんだ
私に愛情を注ぎ手間暇かけて世話をした人が
お客が私を愛でてほめちぎった言葉に
満足そうに微笑えんでいた姿

私は凛と茎を伸ばしたまま
この儚い命の意味を束の間知った気になり

独りで枯れていく恐れを
そっと手放した


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<追記>
詩を読んでくださってありがとうございます。気持ち玉もありがとうございます!

今日は父母と近所のカラオケに行きました。
こうして詩を書いていると、なんだかんだ曲の歌詞が気になるんですが、やはりプロってすごいなあと思いました。

懐かしい気配

ここ最近で
桃の花咲く農家の一角も
野菊のある畑も
崖にあった竹林も
森深いテニスコートも
全部大きなマンションや
新しい家に変わってしまった

季節の風が吹くたびに
ああまたあの花の咲く季節が
巡ってきたのだと
懐かしい気配に包まれる

それは小さな自然の営みが
傍にあるからだったわけで

近所の家の金木犀が
そろそろ香り始めるのが
唯一の救い

それでも一人目を閉じて
消えてしまった景色を
その色も風も香りも思い出せば
懐かしい気配がするようで

完全に消えてなくなったわけじゃない
私の中に息づいている

幼いころからずっとそこにいて
ただあるだけで
彩と安らぎを与えてくれていた
大切な友人たちを
私は忘れることができそうもない


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<追記>
詩を読んでくださってありがとうございます!

長そでじゃないと寒いです。
一週間前では想像つかなかった温度かも。

絆と願い

キミトボクハチガウ
口の動きだけでわかってしまった
あなたが宵闇に溶けていく姿は別人で
だからなんだっていうんだろう

夢の続きの現生で
しっかり目を合わせているのに
意識は幻の過去へ

理解しあえないのは複雑だからじゃない
向き合って受け入れる覚悟を決められないからだ

抱えている傷も呪いも
解けない絆の一部分
陰も陽も入り乱れてひとつの景色に
私たちの未来につながっていく

同じ大地に立ち
ここに在る瞬間を強く感じる

願いを束ねて今
それぞれの心を
最大限に解き放っていく


そして
何もかも違っていたって全然構わないから
色んなあなたをもっとたくさん知りたいと
祈るような気持ちで

私は誰のことも振り返らずに
空へと瞳を向けた



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<追記>
詩を読んでくださり、ありがとうございます。昨日の気持ち玉も、ありがとうございました。

今日は多忙だったので、詩をアップするのが遅くなりました。
この詩は、私が好きなスマホゲームのイメージで書いた詩です。

未来都市

沈んでいきそうな日もある
想いがまっすぐには通じない人たちと
それなりのコミュニケーション

見たこともない世界に
文字通り飛び込んでいく夢を見た

未来にありそうな架空都市が遠景の
断崖絶壁から命綱なしのバンジージャンプ

あれから毎日毎晩
すぐにでも飛び込みたくて仕方ない
未知の世界は
未知のままの道半ば


叶えたい願いのために
迂遠な道を選んじゃったかな

わずかな後悔を
感じもしない夜はないけれど

何かを待ってるの?
何かが待ってるの?

あの未来都市が
夢の奥から私を呼んでる


崩していきたい
空想と現実の境界

目を閉じて触れてみればほら
ことのほか狭くて脆いようだ

瞬間ごとに未来を造りだしている
人という生き物だから

願いにまっすぐ時を積み重ねていけば
いつかあの都市に行き着くかもしれない


だから私は覚悟をきめて
日常を裏切って

思いっきりジャンプした


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<追記>
詩を読んでくださってありがとうございます。昨日の気持ち玉とコメントもうれしかったです。

今にも雨が降りそうな空です。
焼肉を食べに行く夢を見て、店につく前に目覚めてしまった。
お昼はスーパーで買ったカルビを、焼肉のタレでいただきました。
牛肉大好き。

月と空想

庭のバケツの小さな水面
浮かぶ月の船
風が触れれば優しく揺らめく

眠る草木の下で歌う秋の虫たち
私も異国の古歌をハミング

月夜はいいな
暗がりが明るくて

秋はいいな
虫の音が楽しくて

更けていく時間が
どことなく寂しげなのがすごくいい

自由な空想を巡らせるには
秋の月と長い夜さえあればいい


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<追記>

詩を読んでくださってありがとうございます。また昨日も気持ち玉とコメントありがとうございました。

今日は急に夏が戻ってきました。暑い!
こう毎日違うと、体調を整えるの大変です。
風邪とかに気を付けてください。

物語に微笑みを

学生時代長らく病気になって
体育祭にも文化祭にも出られずに過ごし
同級生と思い出を共有できていないことが
空白を抱えているようで嫌だった

今なら普通と違う経験があるのも
私の物語の一部としては充分なことを知っている
むしろそれでいいのだと思っている

友たちと馴染み難い空白があったから
他人から見れば些細な理由でも
周囲との交流がスムーズにできなくなるのが
人という繊細な生き物だとも思える

他にも
ネガティブな思い込みがなければ
知る由もなかった葛藤が
長い年月をかけて
多角的な視点を生み出し
私という存在を形作っている


人を許したり
自分を信じたりするには

急な不運や
多くの挫折に出会っても生きるには

想像力を駆使して
ここにある物語に
本当に必要なものは何かを
探し続けること

優れた小説によくあるような
あの時の苦しみは
このためにあったのかと
想いが昇華されていく
これに勝る心強さは他にない


この物語を紡いでいるのは私自身

意味のない空白など
どこにもないと知っているから

微笑みを浮かべてこの先を
静かに思い描くことができる


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<追記>
詩を読んでくださってありがとうございます。昨日も気持ち玉とコメントありがとうございました!

夏の服でいたら寒い?急に秋?という気候です。
みなさまも体を冷やさないように、お気をつけくださいませ。

水色の空

掴まえていたい
失くしたくない
大切なものは
宙に迷う細い指で数えるくらいでも
正直にいないと後悔するでしょう

ぼやけている景色の輪郭
震えて落ちた一粒が
幾重にも円を広げていく

余分な情は目から流していけばいい
それは流れ落ちるほどに
不思議と綺麗な水になっていく

誰もがどこか孤独な世の中
何をしても結局
失敗してみないとわからないことばかりで

だから願いはいつも私ひとりのためではなく
似ている誰かへと響いて続いてく

都度に胸の奥からあふれてくる言葉は

「大丈夫、なんとかなるよ」

軽く笑って
切に祈る

世界中の水が映る
どこまでも青い空へ


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<追記>
詩を読んでくださってありがとうございます。
昨日の気持ち玉とコメントにも感謝を。

今日も涼しい!すっごくうれしいです。
クーラーなくても快適です。
ああ、あとは秋の味覚があればな。栗ごはんとか最高。

往く秋

日差しがやわらかくなり
風が澄む
コスモス 野菊 萩の花
草木の彩は素朴で飾り過ぎず

住宅街をゆけばどこからかピアノの音
赤い首輪の飼い猫が
車の上でだらしなく寝ている

ドーナツを揚げる香りがして
子供のときの風景が目の前に立ち現れ
目頭が熱くなって
私は季節にやんわり丸ごと包まれた


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<追記>
詩を読んでくださる皆さまに感謝。気持ち玉とコメントもありがとうございました。

今日は涼しかった。でも雲は夏の雲だったなあ。
皆さまお体には気を付けて。

自分の中心にある恋

新しい規律の場所へ移った

アンドロイドになった気持ち
こういう条件を与えられたら
このように返すのが決まりで

間違える訳にもいかない中
緊張しながら日々が流れて

ねえもっと自由でいいんだよって

合図するかのように
私に向かって軽く目配せしてから
あなたを模範生だと褒めてた教官たちに
突然あかんべえをして見せた

あなたを好きになった

自分が中心でいいんだって
世界の中心は君なんだって
あなたは言った

そして
だけどどの人もそうなんだって
どんな人も自分が中心でいい

お互いそれぞれが
みんな中心にいることを
認め合いながら
上手に距離をとることを教えてくれた

私は臆病で好きとも言えず
あなたとの日々は過ぎていったけれど

その声は胸に刻まれている

自由でいたいなら
相手の自由も認めながら
自分自身であり続けることだって


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<追記>
気持ち玉やコメントをくださった生き神様たちに感謝を。

ブログ村に新しい記事が行くには、ブログ村のマイページから手動で送信しないとダメなことが判明。
とりあえず判明してよかった。

夜長

仄かに発光している
ベランダから眺めた都会の薄闇

ほてっていた鉄柱が
やっと深呼吸

あまりに熱しすぎて
あとから考えてやりすぎたかなと
反省するような
残暑も長いと気配がそんなで

テレビは台風やら大雨やらの情報ばかり

一匹たらずのコオロギが
健気に鳴いているのが不憫な

さすがに秋とは呼べなさそうな
中途半端な時節

夜長を独りやり過ごす



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<追記>
また詩を読んでくださった神様みたいな人たちに、感謝します。ありがとうございます。

そして二年前と、ブログの編集の勝手が違いすぎて困ってます(笑)
ブログ村に新着記事がなかなかいかないので、どんなだか気になって今日もまた詩を投稿。

あと、スマホから見ようとすると、広告があまりに多く。
私的には気になってしかたないので、今後はパソコンつけて投稿予定です。

最も小さくて暗い星


月明かりが葉の間から

柔らかく射し込んで

足元の木の根を蒼く浮かすようだ


秋の夜は透き通りすぎて残酷

星々に心の奥底を見据えられてるみたい


私は本当は

何をどうしたいんだろう


次々に心の明るみに浮き出てくる

不安や焦燥や

未来に懐疑的な言葉たちは

金輪際いらないと締め出して


この瞬間の星空を抱きしめるイメージで

天体のど真ん中へ手を伸ばし

大地に足をふんばって

運命の輪をまわせるのは

無数に散らばる眩い恒星たちじゃなく


どんなに小さくて儚くたって

この命

この命だけなんだ



ぎりぎり見えてる

最も暗くて小さな赤い星が

楽しげに笑った


私たちはみんな

他にどう見られていたって

自ら光るものなのと


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<追記>
かなり久しぶりに詩をあげてみました。
読んでくれる神様みたいな人がいるかなぞですが、もしよかったらお気軽に声かけてくださいませ。

宝石

本当に美しいものは

掃き溜めの中にあってでも

感情を揺さぶり

どこまでも透明な涙をいざなう


目に見えない宝石は

誰にでもあるふとした人生の一部分


懐かしい人の笑い声や

長い間そこにあるのが当然だった道や街が

姿を変えていく途中のやるせなさや

失ったものを愛だったと叫びたくたくなる

その輝き


心の中で大事に大事にしてきたものが

刹那にこぼれおちて

形を持つとすれば

永遠不滅のダイアモンド

滲んだ血のようなルビー

深い涙色のサファイア


私は誰かの中に

私の中に

それが普遍的にあることに気が付いて

よもや醜くある表層や外見の奥側にあるのは

すべてそんな宝石であったのだと

目を閉じて

心の手でそっと拾いあげた





☆彡

長らく留守にしていてすいません。いつも来てくれる方々、ありがとうございます。

不定期更新になりますが、またよかったら、遊びにいらしてください。


地球

私たちはまるでこの星と同じなのだ

姿かたちも考え方も社会の構造もすべて

宇宙の中で青く輝くこの星と


中心から派生する両極

昼夜も男女も生死も右左も

微かな傾きがあるから生まれたダイナミズム


すべてが奇跡なのだ

命がある瞬間ごとの出来事のすべて


永遠の闇にある星々の

ほんの瞬きより短くても


この無限の世界に在るものを

その多様な美しさを

生き生きと感じ知ることのできる存在が

宇宙の片隅にあることが



☆彡

前回の記事に気持ち玉ありがとうございます。しばらく休み休み更新します。いつも来てくださる方々、本当にありがとうございます。


グリーンフェアリー

緑溢れる季節は

精霊たちの力強い祝福で満ちている

彼らは植物の傍で

育て育てと歌い舞い踊る


耳でその声を聞こうとしても

それは到底無理なこと


心を澄ますんだ


澄んだ心には

精霊たちの声が響くもの

もし小さくても聞こえたら

気のせいだなんて思わないで欲しい

彼らは心を澄ました君の様子を敏感に察して

君に聞こえるように歌ったのだから


心でそっとありがとうと伝えてあげて欲しい

それが精霊たちとの交流の扉となるんだ



☆彡

前回の記事に気持ち玉、どうもありがとうございました。急に冷えますね。風邪などひきませんように。

未来の夜空で

古から人々は物語を紡いできた

あの赤く輝く星にも

遠く連なる青い星団にも

神々の息吹が微かに残っている


都会の消えない明りで

薄く光を帯びた空を色どる彼らは密やかでも

大いなる宇宙の暗闇の中では

言葉を失わせる圧倒的な美で見る者を迎える


私たちが科学の力で

この星を飛び立つ日がもしも訪れたなら

戦争や環境汚染などの害悪の一切を

他の星座の世界にまでけして持ち込まないように


宇宙でさえ血を流しあいそうな私たちの業を

曇天の夜空に想い馳せる




☆彡

前回の記事に気持ち玉やコメントありがとうございました。梅雨ですが、大雨にはお気をつけください。

初恋の惑星

瑞々しい木々の香に包まれて

小さな滝の音と風の音と鳥たちのさえずり

目をつぶって感じる生命の息吹


深呼吸で全身に満ちる生気


緑の葉の合間に太陽のカーテン

足元の枯れ葉や細かい枝はふんわりと

踏んで歩けば心地い


私の初恋はたぶんこの星の自然の営み

なんて美しいんだろう

なんて懐が深いんだろう

そう思っていた

すぐ近所にあった広い雑木林


埋め立て工事でほんの数日で全て消えたとき

幼いながら感じた喪失感は

思い返せば誰にふられたときより辛かった

そこにあったたくさんの命を思った


今でも風の中で自然の声に耳を澄ませると

愛おしい感情でいっぱいになる

そしてきっと

いつだってこの惑星は私たちを愛している




☆彡

前回の記事に、気持ち玉ありがとうございました。読んでいただけて嬉しいです。


フェアリーテール

画像



叔母がお休みなさいの前に聞かせてくれた

四葉のクローバーに隠された

妖精たちの秘密


見渡す限りどこまでも続く波打つ草原が

風の凪ぐ海のように見えた日

太陽にうっすらと虹色の円が傘のようにかかって

それは本当だと信じた


この世には幾つもの並列した異世界があって

フェアリーたちはそこに住んでいて

非常に気まぐれに私たちと関わりを持つ


人類自身がまだ幼い頃は

そんな不思議なんて当然のようにあって

脳や体の仕組みや感じ方すら

今と違っていたのだと

理屈をつくってまで昔のお話を信じたくている

私は幼いままにいるのだろうか


この世から秘密や不思議を排除するほど

正直なおじいさんの出てくるような昔話が遠くなって

人々が不親切になっていくような気がして

大人たちの正しさが息苦しくて


子供のみんなに私の知っている

精霊と魔法のお話を聞かせてあげたくなる

未知の世界を感じてわくわくするような気持ちと

あの草原の香と風の音を思い出して




☆彡 

前回の記事に気持ち玉、ありがとうございました。久ぶりに絵を描いたので下手だけど載せてみました。

すいません。休み休みがんばります。


解毒薬

あちらこちらで

吐き散らかされた悪意の毒を

まともに受けて瀕死なときでも

君の笑顔は解毒薬


まあなんだっていいや

という気にさせてくれる


なんたって自分が毒を吐く側に

ならなければいいんじゃないかって

アドバイスは守ろう


機転を利かせれば毒も薬になるし

深刻めいた顔をしてるより笑っていたいし

できたら解毒薬になりたいし

君と同じでいたいんだ



☆彡

昨日までの記事に気持ち玉、どうもありがとうございました。大変励みになります。感謝です。

助走をつけて

飛ぶために大切なのは

スピードじゃなく助走なんだ


今はまだ地面の上にいて

これから飛ぶために走っている

滑走がどんなに長くかかっても

瞳は空を見据えてる

曇天の下でもくじけずに


空への憧れが強くて

長い期間をかけて調整をしながら

やっとここまでたどり着いた


おじけづいて走るのをやめないで

ここまで負けないで立ち上がってきた

勇気は人一倍あるはずだ


あとは角度をつけて地面から離れるのみ

自分でいうのはおかしいけれど

幸運を祈る!




☆彡

昨日の記事に気持ち玉、どうもありがとうございました。沢山の元気をいただきました。

小さな希望

そこかしこで孤独を叫ぶみんなと

ありのままの心を届けあえたなら


一緒にいるのに寂しいなんて

そんな思いを誰にもさせないですむように


心をこめて

思いやりをもって


そう教えられてきた世代で

私はさりげない人のやさしさに救われてきた


ちょっとした知人の「がんばれ」に支えられ

千回辛いことがあっても乗り切れた

思い返すことで人の純粋な善意を思うにつけ

絶望を知らないでいられた


ただ一言

ただひとつの笑顔でいい

何もない暗闇では小さな遠い星さえ希望になる

そういう言葉を紡ぐ人になりたい




☆彡

前回の記事に気持ち玉ありがとうございました。休み休みですが、頑張ります。